21011103

人文社会HSS303z 

2年, 3年, 4年前学期水2

心理学A

Psychology A

久野 雅樹

単位区分

単位数: 2単位
必修
課程・類・プログラム
種別
先端工学基礎課程

関連Webサイト

なし

主題および達成目標

(夜間主コースの「心理学」は, 昼間コースの「心理学A」と同様の内容で構成する予定です。4年に1度開講予定で, 2024年度は開講予定です。)
(a) 主題
この授業は心理学の入門コースです。心理学ビギナーとはいえ, 人間の「心」について様々な知識をもっているはずの「素朴心理学者」である皆さんに, 科学としての心理学がどのような成果をあげてきたかについて入門的・概論的な講義をします。そして, 自ら考えることを通して, 「心」という複雑にして謎の尽きない対象についての見方を豊かなものにしてゆきます。
「心理学A」では, 人間の認識の基礎と, 個性を形作るパーソナリティ(性格)とについて主に取り上げて, 人間の心の特徴を脳や身体・環境と関連づけながら考えてゆきます。この授業を通して, 心理学が, 文理を問わず多くの学問と関連をもち, 人間の関わるあらゆる場面とつながる, 総合的な科学であることが理解できるでしょう。
(b) 達成目標
パーソナリティと認識の問題を中心に, 心理学の基本について理解します。心理学の基礎知識を身につけるとともに, 心理学的なものの見方になじみ, 様々な現象・経験に適用できるようにします。さらに, 自ら文献や資料を調べ, 考察を文章化する作業を行い, 情報収集能力, 批判的思考力を含む論理的・多面的思考力, 文章表現力を養います。

前もって履修しておくべき科目

なし。予備知識は前提としません。柔軟な「心」で履修してください。

前もって履修しておくことが望ましい科目

なし。

教科書等

特定の教科書は使用しない予定です。参考書については随時紹介します。

授業内容とその進め方

授業は, 網羅的, 体系的というよりは, オムニバス形式のもので, 領域をしぼった話題提示をし, 日常的な心のはたらきと結び付けて検討します。
前半は人間の心的機能の基礎として認識や知覚・感覚について学び, 後半, パーソナリティ(性格)を扱います。みなさんは, 前半の話題を一見, 心理学らしくないと思うようですが, 非常に重要な心理学のテーマです。一方, 後半の性格やパーソナリティテストといった内容は, 心理学と聞いて, 皆さんがしばしば思い浮かべる─それだけに誤解も多い─トピックです。以上を総合して, 心理学的なものの見方になじんでもらい, こうした心の機能・特徴を実現している, 脳, 身体, 遺伝, 進化などの生物的基礎についての理解を深めます。
第 1回 授業案内, 心理学の位置づけ
第 2回 時間の中の心と行動
第 3回 空間の中の心と行動
第 4回 メディアと認識の形成
第 5回 知覚・感覚(1) 視覚機能を中心に
第 6回 知覚・感覚(2) 生態学的認識論
第 7回 注意と意識
第 8回 心理的な問題(1) 統合失調症とうつ病
第 9回 心理的な問題(2) 治療的働きかけ
第10回 パーソナリティの生物学的基礎
第11回 パーソナリティ理論の形成と測定
第12回 心の発達と遺伝・環境
第13回 パーソナリティの進化と適応性
第14回 価値意識とその認知
第15回 まとめ:自己の成立をめぐって
(主題・目標・内容等については, 「心理学B」も参照してください。)
(b) 授業の進め方
毎回, 配布資料に基づき講義を行い, ミニレポート等の形で, 各自の学習成果をまとめてもらいます。
(c) 補足
事情があって出席できない回が生じた学生向けに「補充課題」があります(資料を授業で配布)。

授業時間外の学習

学習内容を復習し, 他のソースと関連させつつ理解を深めてください。文献読解課題を課すことがあります。

成績評価方法および評価基準

(a) 評価方
平常点とテスト, それぞれほぼ60%, 40%のウェイトで総合評価を行います。
(b) 評価基準
平常点は単に出席しているということではありません。どの程度しっかりと授業に取り組み自らの認識を深めたかを問題とします。また小テストを3回程度行います。
学期末課題はレポート(通常, 自己について考察する課題)で, 内容と形式を総合して評価を行います。
レポート, 試験等において, 他の文章の丸写し, コピペ, 剽窃(他者の文章を自分のものとして無断で引用・発表すること)は不正行為です。このような行為があった場合, 単位を認定しないことがあります。

オフィスアワー・授業相談

水曜日17:00-18:00のオフィスアワーには, 原則として研究室にいます。来室する場合, なるべくメールでアポイントをとるようにしてください(Zoom可, 必要があればこの時間以外にも対応します)。

学生へのメッセージ

心理学は, テレビや雑誌で見かけるような, いわゆる「心理ゲーム」ではありません。ひとりひとりの心を簡単に見抜けるようになる秘術でもないし, 実人生の即効薬でもありません。この授業も, 何か一方的に「うまい話」が聞けるというものではなく, どれほどのものを得るかは, どれほど自らの「心」をはたらかせたかによります(どの授業でもそうです)。
この授業には, 一般教育科目として, 「自分自身を知る」手がかりや, 「社会を知り, 社会につながる」手がかりが得られる内容が多く含まれています。知識を単純にインプットするというよりも, 自分なりに考えるためのレパートリー, ヒントを豊富にもってもらいたいと思っています。
私語, 内職(レポート, 携帯, マンガ等), 居眠り等, 授業のレベル低下につながるようなことをする学生は履修しないように。

その

授業は原則として電子機器類(スマホ、パソコン、タブレット等)の電源を切って受けてください。この授業では実習的内容として, パーソナリティテストや簡単な心理実験を行うことがあります。またこれらの結果について, 個人を特定できない形で統計的な分析を行って, 授業改善や学術的報告のために用いることがあります。このデータ利用への協力は任意のものなので(協力しないことによる不利益はありません), 協力したくない場合は担当者まで連絡してください(成績評価終了後でも結構です)。

キーワード

パーソナリティ
心理テスト
心理学
性格
自己
認知
認識
身体
進化
遺伝
最終変更日時: 2025/03/06 1:57:38