21011110

人文社会HSS310z 

2年, 3年, 4年前学期水2

社会学A

Sociology A

渡辺 彰規

単位区分

単位数: 2単位
必修
課程・類・プログラム
種別
先端工学基礎課程

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主題および達成目標

[主題]
本講義では、理論研究分野を中心に取り上げ、社会学を学んでいくために必須となる基本的な考え方理念、基礎概念を社会学史的な視点から習得することを目的とする。本学の卒業認定・学位授与の針(ディプロマ・ポリシー)に基づき、将来の科学者・技術者に求められる、社会・文化に関する広い教養と多角的な理解(DP②)を養うための科目である。
具体的には、まず近代初頭における「社会的なもの」の発見、およびその学問的対象化のプロセスを認識論的・歴史的な視点から跡付ける。その上で、社会学が構築してきた主要な理論的パラダイム(実証主義、イデオロギー分析、役割理論等)を体系的に習得し、日常的な先入観や主観的予断を排した客観的な社会分析の技法を養う。これらを通じて、複雑化する現代社会の構造を多角的に把握するための批判的・理論的視座を確立する。

[達成目標]
本講義の修了時において、学生は以下の能力を身に付けることを目標とする。
(1)社会学の主要な古典的研究(コント、マルクス、デュルケム、ヴェーバー等)について、その分析メソッドと歴史的背景を引用しながら、それらが社会の何を解明したのかを論理的に説明できる。
(2)現代社会を形成している「人間の精神」や「文化」のダイナミズムを、社会学的な基礎概念を用いて学術的に考察することができる。
(3)科学者・技術者の視点から、自らの専門領域が人間・社会・環境に対して及ぼし得る影響について、社会学的知見を援用して多角的に分析し、自身の考えを他者へ論理的に提示できる。

前もって履修しておくべき科目

なし

前もって履修しておくことが望ましい科目

なし

教科書等

なし。必要なテキストについてはプリントにて配布する。
ただし、授業が難しく感じた場合には、参考文献として,
・奥村隆『社会学の歴史1』(有斐閣)
・新睦人『社会学のあゆみ』(有斐閣)
読むことを薦める。

授業内容とその進め方

[授業内容]
[第1回]
・講義の目的と進め方
授業の方針、評価の仕方など
[第2回]
・科学・社会科学・社会学(1)
科学と非科学の相違について, 自然科学と社会科学の相違について
[第3回]
・A. コント以前(1)
社会学誕生以前の時代背景や先駆的な思想家たちのことの紹介と、それが現代の社会学といかに繋がるのかを解説
[第4回]
・A. コント以前(2)
モンテスキュー、ルソー、サン-シモンなど
[第5回]
・A. コントの実証主義
『社会再組織に必要な科学的作業のプラン』 A. コントの生まれた時代背景とその主張
[第6回]
・A. トクヴィルのデモクラシー分析
『アメリカのデモクラシー』 A. トクヴィルの生まれた時代背景とその主張
[第7回]
・K. マルクスのイデオロギー分析
『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』 K.マルクスの生まれた時代背景とその主張
[第8回]
・E. デュルケムのみた社会のちから(1)
『自殺論』 自殺とは個人の意思で行うもの――そう考える人がほとんどだと思うが、そうだとすると、自殺はなぜ社会と関係が有るのだろうか
[第9回]
・E. デュルケムのみた社会のちから(2)
自殺現象の分析から、社会が個人の上に及ぼしている<ちから>を明らかに
[第10回]
・M. ヴェーバーのみた資本主義の精神(1)
『プロティスタンティズムの倫理と資本主義の精神』 私たちの生きる資本主義の本質を探求する上で、彼はその精神に注目した。ヴェーバーの狙いを明らかにしたい
[第11回]
・M. ヴェーバーのみた資本主義の精神(2)
資本主義の分析から、社会を形成している人間の精神、文化の<ちから>が明らかに
[第12回]
・M. ヴェーバーのみた支配現象
支配はいかにして可能か? 正統性という文化のもっている<ちから>に注目する
[第13回]
・アメリカ社会学における役割分析(1)
第二次世界大戦を節目として社会学的研究の中心はアメリカへと移っていく。アメリカ社会学の特徴は個人が社会で果たす役割に注目した点にあるだろう。この回では、マートンやパーソンズら主流派の役割分析から、社会的役割が社会に対して果たす<ちから>を明らかにする
[第14回]
・アメリカ社会学における役割分析(2)
パーソンズの立場は多くの反論を生み出した。彼らもまた役割理論に注目して自らの理論を構成した。ミルズの再発見からはじまり、ゴフマンの役割距離の理論にいたるまで、社会的役割が個人に対して及ぼす<ちから>とそれに対して個人の抵抗する<ちから>の相克を明らかにしたい
[第15回]
・期末試験とその解説を行う。

[授業の進め方]
・配布資料に基づいて、教員が説明を行う。

授業時間外の学習

授業前に前回講義中に述べた次回講義予定内容の予習をしておく(1h)。
授業後に講義内容について復習をする(2h)。

成績評価方法および評価基準

[成績評価方法]
期末テスト(50%):学期末に実施する筆記試験
平常点(50%):学期中に実施する2回の小テスト(各25%)。
※受講態度の規定:授業中に私語を行うなど、他者の受講および自身の学修を著しく妨げる迷惑行為が認められた場合は、学修環境維持の観点から平常点より最大50点まで減点することがある。
[評価基準(最低達成基準を含む)]
以下の到達レベルに基づき、全評価項目の合計得点が60点以上であることを合格(可)の最低達成基準とする。
(1)達成目標1の評価基準:古典的研究(コント、マルクス、デュルケム、ヴェーバー等)の核心的な分析概念を適切に引用し、その理論的意義を歴史的背景と関連付けて論理的に記述できること。
(2)達成目標2の評価基準:現代社会における精神や文化の動態を、単なる主観的な感想ではなく、社会学的な基礎概念を用いて学術的な文脈で考察・説明できること。
(3)達成目標3の評価基準:科学者・技術者の視点から、自身の専門領域と社会・環境との相互作用について多角的な検討を行い、その考察を客観的な根拠に基づいて提示できること(DP②の達成度評価)。

オフィスアワー・授業相談

毎回のリアクションペーパーもしくは、上記のメールアドレス宛に質問を送ること。

学生へのメッセージ

成績評価は厳格に行います。授業ではノートをしっかりとり、質問は積極的に行うようにしてください。

その

なし

キーワード

社会学入門
社会学史
最終変更日時: 2026/04/01 1:12:40