21011115

人文社会HSS315z 

2年, 3年, 4年前学期水2

文化人類学A

Cultural Anthropology A

森 雅文

単位区分

単位数: 2単位
必修
課程・類・プログラム
種別
先端工学基礎課程

関連Webサイト

履修者には WebClass に授業コースを開設する。

主題および達成目標

人間はとりまく世界をどのように捉え・関わり・描き、そこに存在し続けてきたのだろう。文化人類学は、世界に暮らす様々な人々のあり方に触れて・交わり、自文化への内省とともに「他者」との理解を探り続ける学問である。授業では、過去の理解への批判も交えつつ、現実の多声を踏まえた現在的な理解を解説する。
前半は、生業(生産様式)の生存戦略に焦点をあてながら、発展と普遍を望む近代を生んだ「文明の思考」を再考する。後半は、現代の「平等」という思考の吟味を交えて、人々の連帯や互助をめぐる文化技法に注目する。異文化への関心をきっかけに自文化を相対化し、人間の多元性について理解を深める人類学的理解の法と態度を学習する。
半期を通して、現在の文化人類学的な対象理解の枠組み・方法・態度を学習して、異なる人々や生き方への想像力を育むとともに、自文化への洞察を深め、諸存在に担われ創造される文化を多面的に考察して説明する力を養ってほしい。

前もって履修しておくべき科目

特になし

前もって履修しておくことが望ましい科目

特になし

教科書等

教科書は用いない。
参考書は授業時に紹介する。

授業内容とその進め方

1. ガイダンスとイントロダクション
2. 文化理解のフィールド - 人類学的思考に向かう -
3. ヒトとサルをつなぐ - 進化と時間の制作 -
4. 社会概念と生産様式論 - 近代のエスノセントリズム -
5. ミニマイザーの生存戦略 - 低生産社会の多様性 -
6. 文明と作物の檻 - 人間中心主義の騙し絵 -
7. コモンズの論理 - 合理的経済人の誤謬 -
8. マキシマイザーの思考 - 成長と収奪の程式 -
9. インタールード : プラネタリーヘルスの現代
10. 枠組みにおさめる - 文化化の儀礼と秩序 -
11. 差異を創り刻む - 共同性と暴力の構造 -
12. つながりの生態 - 互酬と負債の思考 -
13. 外れるを生きる - 移動と包摂の技法 -
14. 私たちを超える - 現在性のパラダイム -
15. まとめ : 質疑と応答

▷ 授業は講義形式、質疑応答を交えて運営する。質問・要望は適宜に発言してよい。
▷ 授業では、写真・画像・映像などの視聴覚資料を適宜利用する。
▷ 授業の進捗や受講者の要望などで、授業予定の一部を変更する可能性がある。

授業時間外の学習

「学び」は他者が課す作業・労役ではないので、プルシット・スタディにする必要はないでしょう。各回の内容を資料とともに振り返って、自らの不足を補う必要を感じた時は、図書館などを利用すれば良いと思います。疑問や関心を深める研鑽が積み重なれば、発展的な学習になります。質問や助言の求めがあれば、遠慮なく教員に申し出てください。

成績評価方法および評価基準

◇ 試験 70%、 授業時の課題 20%、 平常点(加算点)10%
・評価基準は内容の理解度、目標の達成度(文化人類学的な対象の理解・説明ができること)。
・授業の進捗にあわせて復習を目的とする小課題を実施する。
・授業時の質疑応答(コメントペーパー等)は内容に応じて平常点として評価する。
任意の提出物(発展的学習の成果など)があれば内容に応じて平常点として評価する。

オフィスアワー・授業相談

▷ 授業相談などは、授業後の教室で応じる。

学生へのメッセージ

▷ 講義で紹介する文化事象に対して当人が好ましくない・見聞を拒否したいと感じる可能性がないとは言い切れないので、自己の価値観・信念・信条を客体化して捉える準備のない学生の履修はすすめません。

その

▷ シラバスを熟読の上で履修すること。
▷ 授業へのコメントペーパーなどで応答が必要と判断したものは、事業の翌週にコメントをつけて返却する。

キーワード

フィールドワーク
存在論的回転
文化批判
生存転換
異文化理解
最終変更日時: 2026/04/01 3:41:39