21011209

人文社会HSS409z 

2年, 3年, 4年後学期水2

経済学B

Economics B

寺川 隆一郎

単位区分

単位数: 2単位
必修
課程・類・プログラム
種別
先端工学基礎課程

関連Webサイト

Google ClassroomやWebclassといったLMSを使用予定

主題および達成目標

(a) 主題:経済学という学問は、17世紀頃の西ヨーロッパで、全国的市場が確立したのを受けて誕生した。そのため、経済学は一貫して市場を研究の主題としてきた。市場のもつ、資源を効率的に配分し、新たな商品や生産方法を生み出す力は、どのように分析できるのか、また、市場取引の導入が社会関係を流動化し、すべてを貨幣で一元的に評価することは、人間社会の経済以外の側面にどのような緊張をもたらすのか。経済学の歴史を振り返ると、これらの疑問に論者たちが様々のかたちで回答を与えてきたことが分かる。本科目では、経済学の歴史に足を踏み入れ、市場と社会の関係についての経済学の多様な洞察を学ぶ。
(b) 達成目標:
①アダム・スミスやケインズの洞察がどのようなかたちで現代の経済学へと引き継がれているのかを説明できるようになる
②経済学の基本的な考え方である市場メカニズムの理論とその限界を理解したうえで、経済問題を適切に解釈できるようになる

前もって履修しておくべき科目

なし

前もって履修しておくことが望ましい科目

経済学A。抽象論に苦手意識がないなら、経済学Bからでも問題なく履修できる。

教科書等

なし。毎回の授業で資料を配付する。

授業内容とその進め方

[第1回]
ガイダンス
[第2回]
市場メカニズムの理論①ー新古典派と天体力学
[第3回]
市場メカニズムの理論②ー市場メカニズムの数理的解明
[第4回]
市場メカニズムの理論③ー新古典派の核心とその功罪
[第5回]
スミス①ー人と時代
[第6回]
スミス②ー『道徳感情論』:社会秩序を「同感」で読み解く
[第7回]
スミス③ー『国富論』:スミスの経済成長論
[第8回]
スミス④ー総合知としての政治経済学
[第9回]
ケインズ①―人と時代
[第10回]
ケインズ②―「非自発的」失業の解明
[第11回]
ケインズ③―『一般理論』:有効需要の理論
[第12回]
ケインズ④―『一般理論』:投資水準決定理論
[第13回]
ケインズ⑤―『一般理論』:流動性選好利子論と不確実性の問題
[第14回]
ケインズ⑥―『一般理論』:不安定化する資産市場とケインズのヴィジョン
[第15回]
まとめと期末テスト

授業時間外の学習

講義資料はLMS上に開講曜限の2日前に毎週アップロードする。事前に目を通し、よく分からないところに印をつけるなどすることを推奨する。
授業後は講義で学んだ内容を、目にするニュースや、自分の身近な出来事に当てはめると、どうなるのかを考えてみること。その時に気づいた疑問点や発見が、リアクションペーパーを書く際の材料になる。

成績評価方法および評価基準

平常点10%、LMSで受験するオンラインの内容確認テスト(毎回)50%、期末テスト40%。内容確認テストを2/3以上受験し、期末試験を受験した上で、合計60%以上で合格とする。
平常点は、任意提出のリアクションペーパー(こちらもLMS上で提出)の内容で評価する。よいリアクションペーパーとは、授業内容を踏まえ、体験談や経済ニュースについて、具体性のある独自の考えが書かれているものである。

オフィスアワー・授業相談

対面やメール、LMSのメッセージなどで適宜受け付ける

学生へのメッセージ

高校で政治経済を履修していないような全くの初学者でも問題なく受講できる。また、ミクロ・マクロを学んだことがある人も、それらを相対化する視点も扱う本科目を履修することで、よりバランスの取れた経済への見方を得られるだろう。

その

講義では、日々の経済ニュースの前提にある、経済や経済学についての基本的な考え方を解説する。新聞やインターネット、テレビで経済ニュースに意識して触れるようにすると、より理解が深まるだろう。

キーワード

マクロ経済学
ミクロ経済学
不確実性
市場メカニズムの理論
経済政策
道徳感情
最終変更日時: 2026/03/18 8:51:21